土工・コンクリート工事とは

建設業許可におけるとび・土工・コンクリート工事とは

建設業許可で26種類に分類されている専門工事のうちでも、とび・土工・コンクリート工事は広い範囲にわたる作業を含んでいて、他の業種と区別がつきにくいという特徴があります。一般には住宅などの基礎を作る土木工事を指しますが、コンクリートを用いた建築工事も範囲に入ります。建設業許可申請を出すときには、自分の仕事の内容が申請業種に該当しているか、しっかりと確認する必要があります。

とび・土工・コンクリート工事の内容は、建設業許可制度の上では5種類に分類されています。第1に足場や鉄骨の組み立て、機材など重量物の設置、工作物の解体です。本来の意味のとび工事は、ここに含まれます。機材の設置については、工作物と一体化しない機材に限られます。エレベーターのように工作物と一体化するものは機械器具設置工事、また工場の生産設備のひとつとして設置されるものは電気工事や管工事などの建設業許可を取得しなければなりません。解体工事を行なうには建設業許可とは別に、解体工事業者の登録を受けておく必要があります。鉄骨は現場で組み立てができるだけであり、注文に応じて鉄骨を制作するには鋼構造物工事の許可を取得します。

第2に杭打ちや杭抜き工事などです。第3に土砂の採掘や盛土、締め固めを行なう工事で、発破工事や根切り工事もこれに含まれます。これは主として個人住宅の場合に適用されます。宅地造成や道路・鉄道・上下水道の開発など、大規模な建設に伴う土木工事には、土木工事一式の許可が必要です。また残土処理は建設業許可では対応できません。
第4にコンクリート打設工事や圧送工事です。コンクリートによる工作物の建築のほか、消波ブロックの設置なども含みます。しかしブロック塀を作るのはタイル・れんが・ブロック工事になります。また内装にブロックを使用したり、擁壁としてコンクリートブロックを積んだりするのは、石工事という分類になります。

第5にその他基礎的な工事で、地盤改良工事や地すべり防止工事、道路付属物設置工事などが含まれます。付属物とはガードレール等を指し、道路を舗装するのは舗装工事です。
トンネルの防水や法面の処理はとび・土工・コンクリート工事ですが、一般家屋に対する防水処理は防水工事、モルタルの吹付けは左官工事です。以上のようにとび・土工・コンクリート工事は、建設業許可の中でもかなり複雑な部類に入るため、申請で迷うところがあるなら専門家に相談するのも一つの方法です。

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    決算報告の義務について